ここ最近ぼくと仲良くしてくれているFan Han Chienさんが
過去に台湾ロリータファッション大使を務めるなど、
熱狂的なロリータファッションの愛好者、ロリータ服のファッションモデルなので、
ぼくもまぁ、せっかくの縁だし
これを機にロリータファッションというものを嗜んでみたいと考えた。

 

Moi-meme-Moitie(モワメームモワティエ)のコウモリ衿十字架チェーンコート
それからInnocent World(イノセントワールド)の十字架のマリアワンピースを取り急ぎ購入して
パニエ(スカートの形を美しく広がらせるために着用する、硬いレースを重ねた下着)でふくらませた過剰なフォルムに違和感を感じつつも、
彼女に誘われるがままロリータファッションのお茶会に参加してみた。

 

その後、
お茶会で知り合った
ロリータファッションに身を包んだ女の子たちと原宿を歩いた。ぼくを含めて全部で5人。

5人とも、
高いウエストからふわりと膨らませたスカートで、ひとり直径1mは空間を占拠していた。
頭の上の大きなリボンやヘッドドレス。
円錐状の身体フォルムは、レースが施されているのも相俟ってさながらウェディングケーキのようだ。
直径1mのウェディングケーキを履いて歩くのは死ぬほど動きにくい。

 

そんな過剰なフォルムで街を歩いている時、

ぼくは「あ、これかあ」と思った。

 

いつもに較べ
強くなったような感覚があった。

 

上手く比喩することができないけれど、
一般的なファッションに身を包む人とは一線をひいた「こちら側」に居るような感覚というか
あるいは外国の街を日本人グループで歩いているときの感覚というか
身体のフォルムが変わることで、
自らの所属や属性が変わり、
それが感覚に異変を齎していることを感じた。

 

もちろん
少女性の強いデザインやモチーフにも強い主張はあると思うが、
それだけでこのような感覚に陥ることはまずないと思う。

身体のフォルムを過剰に変化させる、という行為に
属性の変化というか、人種の変化というか、
そのような一線を画した感覚を感じるのだ。

18世紀のフランス貴族たちが、競うようにパニエを膨らませていったのも頷ける。

 

 

「これ、パニエ履かなくても良いんじゃないの?」とぼくが訊くと

「いいえ、ロリータファッションにはパニエは絶対必要。」と彼女は答えた。

 

 

身体のフォルムがいかに人間の感覚に影響を及ぼすのか、
周囲の一般的な群像とは違うフォルムをしているという自覚が、どのように認識を変えてゆくのか。

 

高速道路をびゅんびゅん飛ばしてる大型トラックも、
周囲の乗用車とは一線を画したサイズ感なわけで、
もしかするとパニエで膨らんだスカートを履いている時にも共通した感覚なのかも知れないな。

 

そんなロマンスの無いものとロリータを並べたら怒られるかな。

 

でもそう思ったよ。

 

 

 

石井七歩 / Naho Ishii

▷ Twitter ▷ Facebook

 

#moimememoitie

Naho Ishii(石井七歩)さん(@nyaho7)が投稿した写真 –

#innocentworld Naho Ishii(石井七歩)さん(@nyaho7)が投稿した写真 –

#lolitafashion

Naho Ishii(石井七歩)さん(@nyaho7)が投稿した写真 –