予想外の漂流

    読書というのは食人行為である。   つまりこういうことだ。 私は私自身が考案したわけではない見知らぬ誰かの言語をつかい、見知らぬ誰かの言語で考えている。 見知らぬホモ・サピエンスたち…

巨人のあかちゃん

  ある日ぼくは、 あまりにもぴったりなものを探そうとしていたことに気が付いた。 まいにち散歩しているこの町と、そのとなり町とそのとなり町で、いまだにぼくがだれにも出会えないでいるのは、きっとぴったりなものを探…

桜とコンクリート

酩酊した人々に交じって桜を見るのが良いなんて全く信じられない。 今日は人づきあいで中目黒に桜を見に行った。 目黒川沿いを歩いていると「青空じゃなくて残念。写真に撮ってもわかりづらいね。」と聞こえてきた。後ろを歩く知らない…